速い搬送スピードの対象を除電したい

イオン供給量を多くする必要があります。対策としては、1)イオナイザの数を増やす、2)エアー供給量(イオン供給量)を増やす、の2通りがあります。1)の場合、複数のイオナイザの位相がずれる様に設置します。条件によっては自己放電式の除電資材と組み合わせる方法も有効です。

フィルムロールの巻取/繰り出し工程など対象物とイオナイザとの距離が大きく変動する

長距離のイオン供給能力がある送風機能のついたイオナイザが有効です。送風流量を変化させることで、イオン供給量や到達距離を調整できます。チャージプレートモニタなどで確認しつつ、流量を最適化します。

ビンなどの容器の内側を除電したい

ガン型・ノズル型などエアー併用タイプのイオナイザが適しており、専用形状の機種も上市されています。高周波AC方式のイオナイザは、パイプやチューブでイオンを輸送するタイプが多く上市されています。

残留電荷を極力下げたい

イオンバランスが優れ、正負の脈動が小さいタイプの選定が必要です。
コロナ放電タイプなら高周波AC方式、その他は軟X線照射方式が適します。真空環境下の場合はUV照射方式となります。
軟X線/UV照射方式は正/負の脈動が無く、原理的には0Vまでの除電が可能です。オゾンの発生量が少ない特徴があり、半導体生産工程などに適します。

除電機を設置しても問題が解決しない

イオナイザの選定ミスや不適切な設置方法が原因の場合があります。
除電対象にイオンが暴露される時間や供給されているイオン量の確認などの再評価が必要です。
一方、1)イオナイザの設置場所が帯電する工程より上流にある、2)静電気が障害の原因ではない、など根本的な問題もみられます。
弊社では工程診断による課題点の洗い出しもお受けしておりますので、是非お問い合わせください。

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